ガンプラって最高だなぁ!少し調べてみたけどハイグレードってやつよりリアルグレードってやつの方がクオリティが高くていいみたい!
それじゃあRGで塗装にも挑戦してカッコイイ機体をみんなに見せびらかすぞぉぉ!!
塗装プシュー!!・・・ピキピキ!バキィッ!!
なんで割れたんだよぉぉぉぉ!!!??
なんて事が起きないように今回はガンプラの初見殺し満載なギミック!!RGとABS素材について少し解説して行くよ!
ついでに初心者がRGを作る際の注意点も言っておくのじゃ!
20年振りにガンプラ作ってみたシリーズで率直な感想も述べてます。
頑丈だけど危ないアイツ!ABS素材とは?
プラモデルで主に使われている素材は「ポリスチレン」です。
「PS」や「スチロール樹脂」とも呼ばれています。
昔から使われているだけあってかなり使い勝手のいい素材ですので扱っていて特に困る事もないですね。
ABS素材とはPSと比べるとかなり頑丈ですので、RGの骨格で使われていたり、ガレージキット(通称ガレキ)などにも多く使われている素材です。
とても頑丈ですので小さくてもパーツの強度が確保できる為、PSでは出来ない構造が可能になっているのがメリットです。
その反面デメリットもありますのでしっかり理解していきましょう。
ABS素材は溶剤にめちゃくちゃ弱い!!
ABS素材は塗装する時に使う溶剤が浸透しやすい性質があります。
サーフェイサーやラッカー塗料、エナメル塗料などで塗装する際、薄め液(溶剤)が素材に浸透し、浸透した所から白化してしまい少しでも負荷をかけるとバキッっと割れてしまいます。
では塗装は出来ないのか?というとそうではありません。次は塗装するにはどうしたらいいのかを説明していきます。
ABS素材を塗装するために必要なもの
ABSは溶剤が浸透する事によって白化を起こしバラバラに砕けるようになりますので、まずはそれを防ぐ準備として「プライマー」を用意します。
プライマーは浸透しにくい性質がありますので、まずはABS素材にプライマーを塗布し、それから通常通り塗装を施していきましょう。
プライマーにも種類があるので注意!
皆さんが良く聞くプライマーの本来の用途は、塗料が付きにくい素材にしっかりとくっつかせる事を目的とした商品です。
そのため金属用のメタルプライマーなど種類も豊富にありますのでよく見て買いましょう。
信頼度抜群!オススメのプライマー2選!
プライマーで一番オススメしたいのは「TAMIYAのナイロン・PP用プライマー」です。
ミニ四駆のシャーシもABS素材ですので、それらの塗装を行う際にも使われているものですので信頼度がかなり高いのでオススメです(ミニ四駆は衝撃や振動があるため)
ナイロン・PP用と書いていますがABS素材もバッチリ塗装出来ます。
その他には「ガイアノーツの高性能万能プライマー」です。
・ラジコンなどのボディに使われているポリカーボネート。
・ガンプラの関節部に使われているポリキャップ(丸っこいやつ)
・レジン
などなんにでも使えるプライマーです。
しかし中見の内容は「ミッチャクロンとなんら変わらない」らしいので細かい所を小筆で塗る用のガイアノーツ。
大きい面積を塗布したい時はミッチャクロン、と使い分けるようにしたほうがコスパがいいかもしれません。
プライマーを使わないで塗装する方法!
プライマーを使わないで塗装する方法は2通りありますのでそれについて詳しく説明して行きたいと思います。
2通りありますが1つは危険性も孕んでいますので行う際は十分に気を付けて行ってください。
水性塗料ならプライマーなしでOK!
プライマーを使わないで塗装する方法は「水性塗料で塗装を行う」です。
バンダイの公式見解では、水性塗料はOKという事ですので水性塗料を持っている方はそちらで塗装してもいいかもしれません。
水性塗料とは、ミスターホビーから発売されている「ホビーカラー」や「アクリジョン」などが該当します。
後は「ファレホ」も発色がよく人気ですので水性塗料を使うならオススメです。
ラッカーでも薄吹きすればOK?!
ラッカー塗料は溶剤が浸透して白化を起こすのでオススメしませんと言いましたが
溶剤が浸透しないように、かなりの薄吹きで浸透するより先に乾かせばOKだよねって話みたいです。
通常の塗装よりも時間も危険度も掛かりますが新たに水性塗料を買う必要がありませんのでオススメはしませんが、こういうやり方もありますってだけの紹介です。
割れても気にならない箇所で試してみて、技術と無精の幅を広げてみるのもありかもしれません。
ガンプラ初心者に対するRGの評価
色分けやリアリティがとんでもなく高いRG(リアルグレード)ですが
ガンプラ初心者の方全般にオススメ出来るかというとそうでもありません。
実際にどんな人がRGに向くのか、どんな人は後回しにしたほうがいいのかを説明していきたいと思います。
RGが向いている初心者
RGを購入した方がいい初心者のタイプは「塗装とスジボリをしない人」です。
これは塗装やスジボリをしなくても墨入れだけ、或いは墨入れ+トップコートだけという気軽な作業でも別次元にかっこよくなるお手軽改造だからです。
塗装道具やラインチゼルなどの道具を持っていない方や、塗装するつもりのない人には断然オススメです。
もう一つのパターンはどんなに大変でも下調べして最後までやりきる初心者の方なら是非好きなRGを購入しましょう。
RGが向いていない初心者
続いてはRGの購入を勧めない人を説明します。
まず向いていない人は、塗装や新規モールドの増設をしたいけどまだあんまり経験がない人です。
これはどういう事かと言うと、カッコイイ機体を買ってネットで見かけるようなのを作るぞぉぉぉ!と意気込んでいる初心者の方です。
RGはHGと比べてパーツ数や既存のモールドが非常に多いので新規モールドどころか、元々あるスジボリを掘りなおすだけでもかなりの労力を要します。
さらに上記でお伝えしたABSパーツもありますので、塗装の下準備(プライマー)や色分けするパーツの種類の多さと小ささ、既存カラーから大きく離れた調色をする場合などはアドバンスドMSジョイントも外装パーツの隙間から見える為塗装しなければならず、少なからず危険性もあります。
さらに、合わせ目消しのための後ハメ加工も難しいのでそれなりに経験をこなしている方でないと制作時間がとんでもない事になります。
そういった事を調べて考えていくうちにだんだんと敷居が高くなって行き、難易度の高さも相まって積みプラ化していく可能性が高いです。
値段は安いのでもHG2体分くらいはゆうにありますので、練習するなら安いHG(連邦系のカクカクした機体がオススメ)を大量に買って練習するのをオススメします。
オマケ
余談ですが、ミキシングをしたりパテで成形して自分好みの改造を施してから塗装したい!って方は
RGやMG、PGなどを買う前にとにかくミキシング材料になるHGを買いましょう!安いキットで十分です、大量にパチ組みしたり、スジボリや塗装の練習をして「素材」として置いておく事でミキシングに関する発想や閃き、想像力の引き出しが出てくるようになりますのでオススメです。
とにかく安くてカクカクしているエントリーグレードのガンダムRX78などがオススメです。ヒケ処理ついでのエッジ出しや新規モールド追加などの練習を気軽に行えるので、普通のガンダムに興味ない!って方でも一度購入してみることを検討されてもいいかもしれません。
エントリーグレードと侮る事なかれ、関節を隠す接続パーツ、フォルムやディテール感などとても初心者向けのプラモとは侮れません、オススメはしませんがニッパーなどを使わなくても「手だけで千切って取れるような設計にもなっている」ので少しでも気になったら作ってみましょう。
まとめ
RGをオススメしたい初心者の方
- 技術はないが鉄の意志で最後までやり遂げる人
- どうしても好きな機体があって作りたい人
- 墨入れ、墨入れ+トップコートだけ吹きたい人
RGをあまりオススメできない初心者の方
- 知識はあるが作業経験が少なく、すべての作業を完璧にこなそうと思っている方
- 最初の一台目の方(初スジボリ、初塗装、初墨入れの方)
- 積みプラがまだある方(製作時間が長いため億劫になる)
簡単に書くとこんな感じです、どんな完成形になっても気にせず仕上げれる人や、そもそも塗装はしないよ!って人にはRGはとてもかっこよく、いい経験になるキットです。
うまくなったら作ろう、最初の数作目からとんでもないのを作ってやろう!と思っている方は挫折したり積みプラ化する確率が非常に高いので、自分がどこまで出来るのか、どこまでしたいかを考えて購入しましょう!
この情報が少しでも初心者ガンプラーに伝わり、役に立てば幸いです。それでは良きガンプラライフを。